適性検査

グラントソントンのエグゼクティブリクルートでは、様々な目的に応じた適正検査をご紹介しています。以下は、当社が主に扱っている適性検査になります。

  • 職務適性検査
  • 認識能力検査
  • 営業職適性検査
  • 上級管理職適性検査
  • ビジネス英語テスト

職務適正検査 (Work Behavior Inventory)

この検査は、性格の5因子(外向性・同調性・積極性・誠実性・情緒安定性)を基に、 様々なレベルの人材に対して、その人材の職務内容や職場環境に対する適性を判断する際に使用できます。例えば、新規に採用する人材の職務内容、職場環境、 上司や部下との適性や相性を事前に判断する場合や、既存のスタッフの現在の職務への適正や、昇進や転属による新たな職務に対する適正を判断する際に使用す る事が出来ます。

5つの性格因子とは?

以下は、一般的な5つの性格因子の詳細です。

  • 外向性:社交性、他人に影響を与える、指揮する事への興味
  • 同調性:協力的、他人に対する気遣いと配慮、礼儀正しさ
  • 積極性:適応性、革新への意欲、分析的、独立性
  • 誠実性:業績達成への意欲、自発性、我慢強さ、細部への注意、ルール遵守
  • 情緒安定性:自己の感情のコントロールと自己認識、ストレス対応力、自信

仕事に関連した適性検査

WBIは、以下の特徴を持っているので、受験者の職務内容や職場環境との適正を判断するツールとして使用する事が出来ます。

  • 仕事との関連性 —全ての質問事項と評価基準は、仕事に関連付けられています。
  • 幅広い範囲の仕事に対応 —あらゆる職種に対応しています。
  • 回答が簡単 — 受験者は、各記述が自分に当てはまるかどうかを5点満点で答えます。平均回答時間は、30分から45分です。インターネット上で受講可能です。受講可能言語は英語やタイ語などです。
  • 検査結果の信憑性を判断 — 受験者が正確に自己描写を行い、一貫性のある回答をしたかを自動的に計測し、検査結果の信憑性を判断する事が出来ます。

WBIの主な特徴

様々な研究の結果、WBIは以下の特徴を有することが分かっています。

  • 信頼性—WBIの評価は、通常の性格テストよりも高い信頼性を持っています(WBIの平均の信頼性が0.85であるのに対して、性格テストの平均の信頼性は0.75です)。
  • 有効性—WBIの評価は、心理的な基礎構造を計測する事が出来ると分かっています。
  • 5つの性格因子との相関関係—WBI の評価は、5つの性格因子の研究結果に基づいて分類されます。通常の職務適性検査は、5つの全ての性格因子と相関している必要があります。もし相関していない場合は、その検査の結果は、客観的な判断基準として見なす事が出来ません。

WBIの有効性

様々な研究の結果、WBIは以下のような受験者の特徴を判断する際に有効でした。

  • 経験・技術的に職務に適しているが、職場環境、企業文化、既存のチームに馴染める可能性が低いと思われる人材。
  • 大きな組織のリーダーとしての職務に向いている人材。
  • 一個人として会社に貢献していたが、管理職という立場に昇進しても会社に貢献できると思われる人材。
  • 商品やコンセプトの販売をする事に長けている人材。
  • キャリアアップの妨げになるような盲点や用心すべき点を確認。
  • どのような研修やコーチングが必要とされているかを確認。

認識能力検査 (Professional Learning Indicator)

この検査は、受講者の認識能力を検査する事ができ、言語能力、数的推理能力、および問 題解決能力を、仕事に関連した方法で評価することが出来ます。このテストは、受講者の論理能力、新しい概念を学ぶ能力、複雑・微妙な関係性を理解する能力 を測定するのに有効的です。よって、対象とする人材が、課された職務内容をどの程度の速さで理解し、目標を達成する事が出来るのかを判断する際に使用でき ます。

この検査は、インターネット上で受けることが出来ます(紙によるテストと比べて、正確 性、信頼性が10%以上高くなっています)。このテストは、制限時間が設定されています。制限時間になりましたら、検査は強制的に終了となります。受講可 能言語は、英語、タイ語、日本語などです。

PLIによる確認可能項目

  1. 言語推論能力:受講者の、書面の情報を読み、理解し、そして解釈する能力を評価するものです。特に多くの書面の情報を、敏速に理解する必要がある職種に必要とされる能力です。
  2. 数的推理能力:受講者の、数的情報の理解力、そしてそこから結論を引き出す能力を評価するものです。特に数的情報(例えば、予算、在庫、請求、購買など)を評価、解釈し、それらの情報に基づき意思決定をしなければならない職種に必要とされる能力です。
  3. 抽象的論理能力:受講者の、経験のあまりない 状況においての機敏性を評価するものです。抽象的な記号の組み合わせから、パターンと論理的な順序を特定するテストになります。特にいつも異なった問題が 起きている中で、パターンまたは関係性を見い出す事を必要とされる職種に必要とされる能力です。
  4. 総合論理能力:言語推論能力、数的推理能力、および、抽象的論理能力の組み合わせです。この能力は、3つの能力のすべてが必要とされる職種に必要とされます。

営業職適性検査 (Selling Style Inventory)

優秀な営業の経験や実績を持ち、且つ組織や企業文化に馴染む人材を採用するのはとても 難しい事です。採用時の誤った判断は、その後にかかる研修に費やした費用や時間の損失、もしくはビジネス機会の損失に影響してしまいます。対象とする人材 が、どのように営業活動を行い、 どのような勤務スタイルを持っているかを事前に確認する事は、有効的な人材採用及び人材育成につながります。この検査は、インターネット上で受講可能で す。受講可能言語は、英語やタイ語などです。

成功する営業人材とは

営業職適性検査(SSI)は、営業という職種において、より成功する資質を持っている人材を見極めるのに有効です。一般的に、営業職には3つの資質が必要とされています。

  1. 活動的 (Dynamic)
  2. 分析的 (Analytical)
  3. 対人関係 (Interpersonal)

活動的 — 気力、精力、感情のスタイル、野心的、積極的、説得力、競争心。これらの資質を持った人材は、積極的で熱心なセールスプレゼンテー ションを行い、受注に効果を発揮します。適している営業の種類は、訪問(電話)販売が重要となり、感情や衝動で購買を決める顧客対応を必要とされる仕事に なります。

分析的 - 論理的、分析的、感情のコントロール。これらの資質を持った人材は、営 業戦略の計画、質問の事前の用意や質問に答える準備、特性と利益の説明などを得意とします。適している営業の種類は、対象とする商品が複雑なハイテク製品 などで、顧客に商品の利点や欠点を説明する必要がある仕事になります。

対人関係 - 他人との繋がり、思いやり、誠実的、誠意、外交性。これらの資質を 持った人材は、好意的な対人関係を築く事に長けていて、しっかりしたフォローアップを行い、カスタマーサービス精神があります。適している営業の種類は、 長期的な関係を築く事に対して顧客がお金を払い、顧客から信頼を得る事がとても重要とされる仕事になります。

エグゼクティブ適性検査 (In Basket & Business Intelligence Assessment)

将来の経営者、及び経営者候補となる人材の適性を見極める検査です。検査は半日かけて行われ、シミュレーション形式で様々な状況下での受講者の対応能力を審査し、受講者が上級管理職に相応しい能力やスキルを持っているか判断します。

バンコクのアセスメントセンターにおける半日のセミナーになり、シミュレーションに 沿ったロールプレイによるエクササイズになります。受講者は、大企業の重役に就任したばかりという設定を与えられ、制限時間内に、大企業の重役が直面する であろう様々な複雑に絡み合った問題に、素早く対応していく事になります。このエクササイズでは、仕事の委任力、計画力、問題分析力、判断能力、決断能 力、筆記によるコミュニケーション能力等を審査します。また、上記のエクササイズと共に、以下のいづれかに特化したエクササイズを受ける事になります。

分析エクササイズ

  • テキストやグラフで示された、財務データ、市場の情報や傾向、組織構成、文化、歴史、ビジネス上の問題点などに関する分析を行い、それらに対する適切な戦略を練り、役員やCEOにプレゼンテーションを行う。

事実認識

  • 組織の背景や特定の問題点などの情報を提供され、それらをもとに審査官が扮した組織の重役にインタビューをし、更なる情報を得た上で決定を行う。最後に、そのような決定に至った理由のプレゼンテーションを行う。

部下との面談

  • マネージャーと部下という設定で、受講者がマネージャーに、審査官が部下 に扮し、パフォーマンスレビュー、カウンセリング、もしくは懲戒及び不満を通達する面談を行う。その中で、受講者の人材開発能力、ストレス対応力、頑強 さ、管理能力、リーダーシップ力、聴解力、説得力、対人能力等を審査する。

顧客との面談

  • セールスコール、交渉、カスタマーサービスといった各シチュエーションにおける、ストレス対応力、柔軟性、頑強さ、聴解力、説得力、対人能力等を審査する。

その他には、プレゼンテーション能力やスケジュール管理能力を審査するエクササイズがあります。

ビジネス英語テスト (BULATS)

イギリスのケンブリッジ大学を始め、フランス、ドイツ、スペインの4カ国の大学が共同で開発した、ビジネス英語の読解力、聴解力、話力、筆記力を検査するテストです。

BULATSコンピューターテスト:コンピューターで受講する事が可能な英語テストで す。テストを進めていく上で、解答した内容に従い次の質問が選択される仕組みになっていて、受講者の解答結果により、より難しい問題、もしくはより簡単な 問題が自動的に選択され、受講者の英語能力の判定が下されるまで、質問が続きます。このテストには、聴解力の審査も含まれます。テストにかかる時間は、通 常60分間から75分間になり、回答の終了と共に結果が出ます。

結果は0から100の数字で示されると共に、A1、A2、B1、B2、C1 、C2までランク付けされ、受講者がどの程度の仕事を英語で行う事が可能か判断する事が可能となっています。

BULATS会話力テスト:ビジネス環境における英語の会話能力を審査するテストです。12分間時間が与えられます。テストは熟練した審査員が会話を担当し、もう一人の審査員が実際に評価を下します。評価基準は、以下の4つからなります。

  • 正しい適切な英語を使用したか
  • 会話を発展させ、しっかり構成された内容であったか
  • 流暢に会話し、且つ適切な発音であったか
  • 率先して会話に参加したか

BULATS会話力テストは、一対一の面接、短いプレセンテーション、審査員との情報の交換と討論の3つで構成されています。

BULATS筆記テスト:このテストは、ビジネスに関係した英語の筆記力を審査します。2名の審査員が、以下の3点を評価します。

  • 正しい適切な英語を使用したか
  • しっかり構成された内容であったか
  • 目的に合った書き方が出来ているか

BULATS筆記テストは45分間時間が与えられ、2つのパートで構成されています。まずは短いメモをとる形式で解答し、その後は長いレポート形式で解答する事になります。

連絡先

上記の適性検査に関してご興味のある方、または各検査のサンプルレポートを希望される方は大矢までご連絡下さい。